【小気味わるいクリケット・ムービー】
ネフリにて。2016年インド製、クリケットの元スタープレーヤー、モハンマド・アズハルッディーンの八百長疑惑から裁判までを追った伝記映画。
このアズハルって人、全然、知りません…。大物だが伝説までではない、というランクらしい。
そもそも私はクリケット無知で、クリケット映画は『ラガーン』くらいしかみていません。…という門外漢だから逆に、冷静にみていたが、映画としてよくできているとは思えなかった。どうにも歯切れが悪い展開です。
事件は2000年に発覚。判決が出るまで8年かかったので、わりと最近の話で、映画はアズハル本人の承認も取ってあるそうな。…そりゃ、オトナの事情であちこち、歯切れも悪くなるか。むしろこれでも、露悪的なくらいかもしれない。不倫の辺りとかね。
物語としてはフツー。クリケットシーンは緊迫感なし。裁判劇としてもなんだか、子供っぽい感じ。全体、古い昼メロでも見ているような。
良かったのは女優さん!美女トリオが個々いい味出していて、彼女らを眺めているだけでけっこう満足できてしまう。
アズハル妻役、プラーチー・デーサーイーはディーピカちゃんをマダム寄りにしたような美貌。清楚と成熟を兼ね備えてホント、理想の奥さんに嵌っています。
で、アズハルの元ファンなのに、彼を法廷で追い詰めることになるやり手弁護士にララ・ダッタ。私は『デリーに行こう!』以来ですが、女豹ぶりにより磨きがかかり…おっかないわ!彼女も嵌り役。
不倫相手のボリウッド女優、ナルギス・ファクリーは、女を売りにするならトリオでは最高値の筈なのに、ちょっと冴えない。演技力で一歩引いちゃっている所がありますね。
映画総体としてはビミョーでしたが、女性キャストのお陰で眼は最後まで飽きなかった。ラブシーンは、音楽からも“らしさ”に浸れます。
<2019.4.1記>