素潜りを極め、1976年の49歳の時に人類史上初めて水深100mに達する偉業を達成した男の物語を描いたドキュメンタリー作。ジャック・マイヨール自身の人生だけでなく、彼の周りの人々へのインタビューもあり、彼がどのような人物だったのか、彼の素潜りへの思いなどが描かれた内容。水深100mという異世界へ挑んだ男の勇姿、そして、素潜りの人類史上初めての記録という栄光も持ちながら、彼の抱える苦悩、葛藤があり、彼の挑んだ海と同様、深みが増す物語になってます。蒼い深海から、暗黒の深海へと、様々な海の表情は神秘的な場面もありながら、闇の広がる恐怖もある。彼を主人公のモデルとした映画もリュック・ベッソン監督作で公開されており、彼の影響が多大だったことが伝わり、日本にも大きく関係を持っていたことは印象的。
