日本未公開映画で、スターチャンネル放映時の邦題は「或る犯罪」。やり手弁護士が両親殺しの被告となった少年の裁判員裁判で見事無罪を勝ち取るが、無罪放免後に少年が自分が犯人であることを匂わせたため衝撃を受ける。弁護士が依頼人の利害と正義の間で葛藤したり、裁判のシステムを問うような題材は同時代のアメリカ映画の洗練には太刀打ちできない。また、フランス映画として見る場合、べネックスやベッソン、カラックスが鮮やかな名作を世に出した80年代以降にこんな古色蒼然としたサスペンスを作ってどうするんだよ！？という感想しかない。アラン・ドロンはすっかりジジイでピリッとしないし、見所は熟女のおっぱいがポロンと出るところくらい？何で今更これがDVD化されるのか…
2017.9.24 スターチャンネル(字幕)
