しゅん

イスマエルの亡霊たちのしゅんのレビュー・感想・評価

イスマエルの亡霊たち(2017年製作の映画)
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マチュー・アマルリックが主演なのは知っていたが、マリアン・コティヤールとシャルロット・ゲンズブールがマチューをめぐって恋のライバルになる展開に、「そんなベタに美男美女!」と笑ってしまった。全員好きなので一向にかまいませんが。
映画監督役のマチューが撮っている体の映画の中から映画は始まり、そこから今の彼と2年前の彼の動向を物語る。複雑な構成だが、登場人物の数名が悪夢に悩まされ、不眠に陥っている。本作を流れる時間自体が悪夢めいていて、シャルロット・ゲンズブールがカメラに向かって事の顛末を語りかけるラストは夢から覚めたかのような印象を与える。あそこのショットで終わらせる切り方がよい。

譫妄状態による銃の誤射、医者の治療への素早い編集にめちゃ笑った。
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