ジャッキーケン

サトナム -インド初のNBA選手となった男-のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

3.3
インド人初のNBA選手を育て上げる
異国・NBA・ドキュメンタリー!

サトナムシン
身長218センチ
の長身である彼はバスケを最初バレーボールと勘違いするほどのスポーツ音痴
そんな彼が神から授かった身長でバスケを磨き、NBA世界を目指すと言った。
カーターエフェクトのような偉大な選手を追ったものではなくNBA入りするまでを映す

名門バスケットスクールのスカウトの目に留まりアメリカ行きになるも言葉の壁や家族と離れ離れになってしまってホームシックに陥ってしまう、徐々に言葉の壁を乗り越えてチームメイトやコーチとともにNBA入りを目指す

インドはスポーツ途上国なんだよね
それもそのはずバスケに関しては屋内体育館でさえ冷暖房はもちろん、屋根すらもボロボロで施設の環境が全く整っていない場所がほとんど
インドの家庭では子供にスポーツよりも勉学を優先させる国民性もあってかサトナムシンのような選手が育ちづらい現状
そんなインドスポーツ事情も映される

このドキュメンタリーの目新しい所といえば本筋のNBA入りまでの話であるところで普段見ることができないドラフトの裏側が見れる。プレイを球団のスカウトマンに見せては評価される。球団のお偉いさんと面接をしては人間性も見せる。当たり前のことだけどコート上のことしかほとんど見ることができないからこそ本作の特殊な目線で見せる裏側は見応えがあった。

大学のスター選手でもないサトナムがドラフトされるのか息を飲む終盤は1巡目で指名されてロスター入りしてる八村塁どんだけ凄いんだよって改めて驚かされる。
1ファンの俺が思ってるほどNBAは甘くない厳しい世界だってことを知らしめる