西村権太郎

詩人の恋の西村権太郎のネタバレレビュー・内容・結末

詩人の恋(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかったやつをやっと観れました。

女子という生き物の生き様の歪んだ偏った点や、形式的な婚姻関係、風習・慣習の道義的問題をあからさまに痛烈に批判しています。こんなにハッキリ女子批判した映画も珍しいのでは。特定の企業や政権等への批判ではないので、判り辛いですが、かなり手厳しく批判しています。

と私は感じました。

先ずああゆうのは私は大反対です。本当に信頼し合えて、心から愛し合える人と人生を支え合って歩んで行くべきです。他の理由で結婚したり繁殖・生殖したりするべきでは有りません。例えば、そうするのが普通だから、とか、皆がしているから、だとか、田舎でありがちな親やその他親族が急かすから、だとか、勝ち組になる為・出世の為・玉の輿の為、だとか、そうゆう理由で結婚したり子供を持ったりするべきではありません。ところが現実は、そうなってません。偽の夫婦が多く、なので問題が多く発生してしまうんです。犯罪者の多くは成育環境に問題を持っています。

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詩人(アーティスト)は右脳優位で美が分かる者代表として登場します。この作品のメッセージは「美しくあれ」です。それは清かったり、正しかったりします。それなんでしたっけ。宝塚のスローガンか…
詩人を主人公に据える事は、合理主義ではない、美しさ、正しさ。それを提示してます、この物語では。といった表明です。

で物語は彼の涙で終わります。

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偽の夫婦の子供は真っ直ぐに育ちません。そうゆう感じで行こうとしている主人公夫婦も、成育環境の被害者であったりします。その輪は断ち切らなければなりません。この物語の中で結局主人公はこれをやってく事を選ぶ訳ですが、それは実社会で良く起こっている事で、でももうそれはやめましょう、と言ってます。この作品は。

なんでやめる必要があるか?
そうする為には詩人と若い子は別れなければならないからです。
詩人と若い子、一緒になっちゃあ駄目なんですか?
昭和じゃあるまいし、そんな訳無いんです。

古い価値観のまま。
だから詩人が泣いて終わるんです。

作中では現実として子供が出来ちゃってる訳なので、それを見捨てるのは良くないって話なら、ああゆう生殖の仕方が良くないって事です。
あんな汚ったない家で
下っ品な育ちの悪そうな女に跨られて
ヘイ妊娠妊娠なんて。
そうゆうのが良くない。
皆がやってるからって「良い」事とは思えない。
しかも彼女夫を尊敬していない。
それはつまり夫の事を精子としか思ってないって事です。

一緒に居て楽、とか
ある一定の信頼関係は有るとは思います。あんなに置いてかないでって言ったりしてかなり可愛いと思ってるんだなと分かります。嫁が詩人を。でも尊んでいない。テレビ等でも良く見聞きするカカア天下的な風潮はこれです。

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日本と韓国は似てますよね。民族的に近いし、気候とかも。
私どれか他のレビューでも、ポツンと一軒家とかオモウマイ店とかに出て来る家屋が汚くてゾッとするって書きました。汚いんすよ。部屋とかが。散らかってる。そして不気味な魚介類を食べる。因みに私魚介類は食べられません。
あと前から嫌だなとおもってるのは韓国の床生活のせいか女子の足の行儀が悪いっつーか。
漁村の無遠慮な無教養故の差別的な漁師。暴力的なアウティング。優しいお母ちゃんですら、貴方が心から大事だと思える子に会いたいな〜と優し〜く言ってはくれるけど絶対女子限定。男子連れてったら絶対腰抜かす。優しくてホンワカする場面です。だから鬼の様に残酷です。女子限定なんかーい!っつって。主人公笑ってましたよね。笑うしかないですよ。

同性愛者の自殺人口は多い。

だから田舎は困るんです。
ええ、悪い意味です。
でも彼らは悪くないんです。
教育です。
スカーフでブーブー言う人達と同じで、それが普通だと思っちゃってるんです。

いつ結婚すんの?
早く子供作んなさい?

は?!
マンコにチンコぶっ刺せっつってんの?!
で中出ししろと?!
どんだけ下品ですか???

普通だと思っちゃってるんです。

そうじゃなく、「貴方が一緒に居て幸せだなと思える相手を見付けて、一緒に人生を歩んで行きなさい。その人の性別も国籍も人種も何でも良いから、いつか会わせて欲しいな。」

何故そう言えない?

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恋に落ちる過程の描き方は巧くなかったですが、後半謎に両思いみたいな体になっててました。父ちゃんのお葬式等を通して信頼関係の構築完了は分かるとして、同性で両思いってもうひとハードル有る訳で。

良い所で嫁がガラッと戸ー開けて入って来たりもウケましたし、場面が切り替わって黒い服だからもしや自殺?自殺?とドキッとしました。そうゆう工夫は面白かったです。

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美しいものを見ると整う気がしませんか?私にとって、この映画の主人公が世界で1番美しい人なんです。

え?!と思いますよね。

ヤン・イクチュンではありません。普段の彼普通に芸能人って感じ。お洒落だし。ロン毛を結んでみたりして。違う違う。じゃなくて、この物語の中の主人公が、この世で1番美しい人なんです私にとって。

あんな美しい顔他に無い。
ハンサムだなと思うんです。
若い子の方じゃないですよ。
詩人です。

無垢で食いしん坊で眼鏡。
綺麗な顔。
嫁はペット的な愛着なんだと思います。

詩人になりたい子の詩もかなりキュンとする内容でしたが、彼と話してる時の詩人の笑顔!

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私はパラサイトなんかより、この作品の方がアカデミー賞に相応しいと思います。ムーンライトより一般に浸透し易いメッセージ性が有りますから。

詩人と若い子が一緒になって全然余裕な社会にしましょうって事です。

相手が同性であれ結婚してるのに浮気良くないって話なら、皆そうあるべき、といった風習・慣習がその前に有ったから、な訳でそれが良くないと、そこを変えていかないとって話です。だからアカデミー賞の話をしました。
西村権太郎

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