セーマン

詩人の恋のセーマンのレビュー・感想・評価

詩人の恋(2017年製作の映画)
4.0
詩人が青年を想う気持ちは嘘偽りなく愛情だと思う。それはラストシーンにはっきりと表れている。それはとても切なくこちらの胸を打つシーンであった。

しかーし、やっとのことで妊娠できた妻の懇願を振り切って家を出る場面で、詩人への共感は吹っ飛んでしまったな。

そもそも自分はこの奥さん、結構好きです。ちょっとガサツだけど、情があって、本音で話ができて、お酒が好きで。もし子供ができなくても二人で楽しく暮らせそう。(奥さん役チョンヘジン、「パラサイト」のイソンギュンの奥さん。この映画の中で一番の有名人だと思う)

男性不妊については自分もそれなりに知識ありますが、あの状況で妊娠に成功したのはとってもすごいことなんです。本当に良かったねーって観てて思っていたところにあのシーン。あれはいただけない。

そして、何よりも妊娠中の奥さんの感情をあれだけ不安にさせて興奮させるなんて、出産までたどりつかなくなってしまうか、生まれてくる子供になんらかの影響が出てしまうか、気になりながら観ていました。

詩人さんもいいキャラ出していていい人なんですが、途中から私は奥さん側に感情移入してしまっていたということです。
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