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詩人の恋のMHRのレビュー・感想・評価

詩人の恋(2017年製作の映画)
4.7
よかった。ずっとほんのりしっかり見たかったから、見てよかった。明言しないことがよくて、明言しているところも、良い。詩人の存在がにくくて、ちょっとうらめしくて、すごく魅力的。チョン・ヘジンがよかった。芸術家(的な人)のややこしいところ、の話をしていて、ずっとそれでよかった。詩人の世界、のくだりもよい。最後のほうで一瞬キャアと思ったけど、そこからのモノローグに納得したし、もしや、という可能性もあった。不確実でいいことなので、そこを特に探ろうとは思わないが、詩人がよく立っていた。方法の異なるセックスを取り扱っていて、そのやり方のうまい韓国映画がわたしはまるっと大好き。セクシャリティの話もうまかったんだろう。こうした話題を、こんなふうになんとなく楽しく見終えてしまえるのは、多分今の感覚の100倍鋭い取捨選択を行なっていたからだと思う。しゃんとしてる。よかった。好きな映画だった。

子猫をお願い、でも思ったし、本当に遠いところ、でも思ったけど、「詩人」の立ち位置が(少なくとも私からは)ふしぎに見える。なんかその辺、うまく知れないかな。あと、現代詩もっと読みたい。
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