第30回東京国際映画祭にて。
「肉体を傷つけること」が神聖さのしるしであるかのような祭りの風景、肉体を一切傷つけることのない罵声と視線と音と空気の「暴力」、この二つを並べて「ドゥルガ」という存在でつないだのだろうが、接続がうまくいっておらず、ただ並べただけにしか見えない。
逃げても逃げても追いかけてくる謎の男四人組が放つ生理的嫌悪感は半端ないけども、祭りでの肉体を傷つける行為にも、見たくないものを無理矢理見せつけられているような感覚を覚えてしまった。文化の違いなのかなぁ。
素直に「すごいなぁ」と好意的に思えたのはカメラワークぐらい。