げんげん

もったいないキッチンのげんげんのレビュー・感想・評価

もったいないキッチン(2020年製作の映画)
4.5
非常に有意義な時間を頂ける映画であった。ドキュメンタリーではあるが、これはロードムービーでもある。自粛中のお盆にピッタリ。旅した気分にもさせてくれる。
舞台が日本なのがいいね。たぶん日本じゃなかったら映画館まで見にいかなかった。

食品ロスをテーマにしている。
序盤が凄い説教臭くて『あー、こんな感じなのかぁ…』と思いきや、それは序盤だけで、あとは北は福島から南は鹿児島まで日本全国の『もったいない食品ロスを解消する知恵』を紹介してくれる。それが多種多様で非常に面白い。今回の映画で初めて知ったものも多い。詳しくは映画を見てほしい。

食品だけでなくプラスチック問題などテーマが広がってしまい軸が少しぶれてしまうところがあるが、最後に『今回の旅で学んだところ』をちゃんと振り返ってくれるのでテーマはぼやけなかった。

監督によると特に2020年のコロナ問題で、飲食店の食品ロスは残念ながら増えてしまったとのこと。でも、今後自炊が増えることは長期的に考えると食品ロス解消に繋がるのではないか?とのことだった。

そして最後に『ゴミを作るのではなく、みんなでご飯を作ろう、そしてみんなで食べよう』と告げる監督。食品ロスの実情を非難するのではなく、説教臭くないところがとても良かった。

2020年75本目。
げんげん

げんげん