東京国際映画祭にて。
ロハス思想に傾倒する変わり者の祖母の元で育てられた箱入り少年・セバスチャンが、不良少年・ジャレッドと出会い、パンク・ロックを通して自由を掴もうともがく青春映画。
純粋培養で、なにかがおかしいと思いながらも祖母への愛情ゆえに行動を起こせないでいるセバスチャン。病弱で友達も少なく、父親からは5歳児のように丁重に扱われる自分に嫌悪と孤独を抱くジャレッド。ベクトルは違うものの、似た焦燥を抱える2人が徐々に打ち解け、解放を謳歌する様は見ていて心地よい。
ライブシーンはTHE・思春期という感じでまあダサいのだが、それも優しい青春の傷というもの。といっても、もうちょっと盛り上がりは欲しかったかな。
ライブ直前のジャレッドのセリフに、心がぐぅっと締め付けられる。
登場人物たちの軽妙なやりとりが面白く、劇場でも笑い声がちらほら聞かれた。
アレックス・ウォルフ、どこかで見たことあるな〜と思ってたら、パトリオットデイでテロリスト兄弟の弟役の人だったのね。