燕鷲

歌行燈の燕鷲のレビュー・感想・評価

歌行燈(1943年製作の映画)
4.0
成瀬巳喜男にしては意外なほど劇的(ご都合主義的)な着地ではあるが、人情の機微を無駄なく的確に切り取り、芸道モノとして、そしてメロドラマや親子の物語として綺麗に昇華させているところは流石の一言。

喜多八の「死んでも他人(ひと)の玩具になるな」という殺し文句に対する、ラストシークエンスでのお袖の返答が素晴らしい。

なんと粋なセリフだろうか。
燕鷲

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