まーしー

SUNNY 強い気持ち・強い愛のまーしーのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
4.0
“コギャル”ブームが起きた1990年代後半。「SUNNY」と名付けた女子高生仲良し6人組が、20年以上たった現在、再び集まろうと動き出す——。
韓国映画のリメイク。

1970年代生まれ、1980年代生まれの人には刺さる作品ではないだろうか。
BGMは、安室奈美恵やTRF、PUFFY、JUDY AND MARYなど、懐メロばかり。
流れる楽曲を聞くと、当時の青春時代を思い出し、ノスタルジーに浸る人も多いように思う。

女子高生時代の「SUNNY」を演じるのは、広瀬すず、山本舞香、池田エライザなど。
些細なことで大笑いしたり、失恋して大泣きしたりする様子は、「アオハル」の証。
当時の担任が、「全部感情が顔に書いてあって分かりやすかった」という趣旨の発言をしたことが印象に残る。
確かに、90年代はSNSがなく、ネットを主戦場とした陰湿ないじめや仲間外れもない。街中で騒がしいコギャルを見て眉をひそめる大人も多かったに違いないが、もしかしたら今の方が先生泣かせなのかも。

そのような彼女たちも、現在では立派な大人。広瀬すずの大人役として篠原涼子、山本舞香の大人役として板谷由夏が出演。
他にも、小池栄子や渡辺直美、ともさかりえなど、豪華な顔ぶれ。
中でも、数少ない出演シーンながらも、ともさかりえの演技が印象に残った。
他にも、彼女たちが意地を張るかのようにダンスをするシーンにも正直驚いた。

高校生の時に仲が良くても、進学先や就職先で疎遠になるもの。
ただ、青春時代の絆は時間の経過とともに弱まることはない——高校時代の友人と未だ親しい自身の体験も踏まえて、改めてそう思った。