おくちん

リズと青い鳥のおくちんのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
3.9
繊細な映画でした。みぞれと希美の関係性を青い鳥とリズの物語になぞって紡いでいくストーリー。みぞれはとても繊細な少女。みぞれにとっては、自信のない自分に手を差し伸べてくれた希美は救世主だった。希美にとっては演奏の上手な自分を慕ってくれる友達。人付き合いの上手な希美にはみぞれの生きづらさはわからない。みぞれもまた自分の才能が後輩や先生に認められていることに気づけない。一方的なみぞれの思いで、本当の友達になれない二人。青い鳥を手放すことは、相手を認めることなんだなと思いました。声に出して自分の気持ちを伝え合うこと、心が触れ合うこと。みぞれが自分に向き合うことで前に進んだ気がしました。希美もまた同じように。二人は分かり合える友達同士でいて欲しいと思いました。