ロックもヒップ・ポップも
彼にはノーサンキュー
「がん」とまで言い切り
ジャズさえ 「今のはジャズじゃない」とバッサリ♬
彼の“お目当て”は
1920年代 レコードが出回り始めた頃のアメリカン・ミュージック
「ブルース」にカテゴライズされる音
ただし 彼が求めるのは
そこらのショップじゃ まずお耳にかかれないものばかり
「大恐慌か戦争が 消した」という
個性溢れる“本物”
地図にも載らない道を 愛車を走らせ
自身の 鼻と目と耳で探し出す
自宅をラジオ局に 好きな曲を流し
お役人が登場しても 意に介さず
(…彼らが真面目くさった顔で言ったのだろう台詞がサイコー♪^_^)
『人の意見は気にしない
こっちは本物だぞ』
…彼の そう言い切る笑顔には
隣の椅子の上で 気持ちよさげに眠る猫みたいに
気負いもなければ虚栄もない
ただやり切るぞ。だけ
家族がインタビューに答えて言う
「最近になって このコレクションこそがアメリカ史だってわかったわ」
・・・家族にすら 理解など不能なわけよね
ン十年続けて 誰かが映画撮りにやってくるまでになって
こんな台詞が出るわけですから^_^
原題の「DESPELATE MAN BLUES」は
…何者でもなく彼、ジョー・バザード自身のブルースなのね。