60分と短尺なこともあってか、「2人が付き合うまで」をバッサリ削ぎ落とした潔い冒頭がいきなり好印象。その後も前半は2人の関係が「友情」ではなく「恋愛」であることを意識したエピソードが続いて出だしは上々。
途中で「気にするポイントそこ!?」となるシーンはあったけれど、そこは未だ許容範囲内。
問題は後半。
「進路」を巡る主人公の葛藤が主軸になるけれど、その葛藤が小さい。それこそ題材が「友情」でも簡単に成立してしまう内容で、「恋愛」を軸にした物語では少し弱い。特に今年は傑作『リズと青い鳥』が先に公開されているだけに、「『リズと青い鳥』の後に、こんな薄い話を観せられても・・・」という思いはどうしても拭えなかった。。。
単体で観れば今作もそこそこ良かったとは思いますが、さすがに『リズと青い鳥』の直後では公開時期が悪すぎましたね。公開時期が違えば、もう少し満足度が高かったと思います。