エロい。精神的に。
谷崎潤一郎の原作だからというのもありますが。
登場人物をあまり人間っぽくみせない演出が、欲に支配されて動いているようにも見える。モノクロってわけじゃないのに、無機質に見えるから、…
予告編に「現代の怪談」というコピーがあったのですが、なるほど、と思いました。
冒頭、仲代達矢さんのモノローグで始まるも、奇抜なお化粧の京マチ子さんの登場で、一気に日常ではない、物語の世界に引き込まれ…
見ることに執着した哀れな老人を見捨てた妻と娘と間男が、結局は全てを見ていた老婆に断罪される、淫靡で背徳なブラックユーモア。
宮川一夫の見えそうで見えない構図。
竹、機関車の連結、鍵穴、短剣の鞘など…