もめん豆腐

鍵のもめん豆腐のレビュー・感想・評価

(1959年製作の映画)
3.1
初っ端の仲代達矢さんのNO瞬き!京マチ子さんの眉毛!これでこの映画ほぼ持っていったYO。
いろいろ面白くて
→客人が来ているというのにやたら中座して風呂に入る妻
→ぶっ壊れた機械のような話し方をするイカれた医者の木村
→命の危険を感じさせる疾患があるのに雇われ続ける使用人
そこらへんも引っくるめてツッコミ入れながら観るのも、楽しいよ。
家中にある骨董や今や見かけないアスファルト化されていない道路にも目がいってしまった。そういった時代の雰囲気も趣き深い。
内容は変態界の天才・文學界の奇才の妄想を覗き見出来て、馬鹿馬鹿しくて良き。
蛇足だが、谷崎潤一郎はこの手の話ばかりを書いているわけではなく、「陰翳礼讃」のような重厚な作品や「猫と正造と二人のおんな」のような軽妙でおしゃれな作品もあるので、変な目で見ないで差し上げて。
もめん豆腐

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