波野なみ松

鍵の波野なみ松のレビュー・感想・評価

(1959年製作の映画)
4.3
昔の映画でもちょっとだけ見てみよ、と思ったら、あまりに面白すぎて止まらなかった。
谷崎の原作を読んでないし、現代の感覚見た感想でしかないけど、登場人物全員、何を考えているのかサッパリわからない。
だいたい、皆さんなんて顔をしてるんですか!!!
ときどき正面のアップになる顔が印象的すぎる。あんなカットつくる市川崑すげぇ。
能面のような京マチ子の存在感は唯一無二。妖怪そのもの。
京マチ子の、自前毛を完全に剃って線だけで描いている眉は誰もが驚く形だけど、叶順子も自然もたいがいにしろといいたい無修正眉。作り過ぎの不自然母と自我が強すぎ娘のキャラを眉毛で表現してる、やっぱり市川崑すげぇ。
個人的には、テレビ体操でひっくり返る中村雁治郎に思わず大笑いしてしまった。
波野なみ松

波野なみ松