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あの頃、君を追いかけたのmercyのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)
4.3
先行上映会にて。
"戻らない時間の美しさ"。
キラキラした高校生の恋物語というよりかは登場人物一人一人が人間臭くてリアルで他の青春映画とは一線を画していたように思えた。

7人がそれぞれの夢を語るシーン。
浩介以外はみんな「○○になりたい」っていう明確な夢があって。
でもその中で浩介が言ったこと。
抽象的なあの言葉がひどく胸に響いて涙が出た。明確ではないけど何者かになりたい気持ちが自分の中にもあるからだろうか。
浩介のセリフは山田裕貴が放つからこそそこに生きていて心の真ん中に届くものだった。本当に素敵な役者。

好きだけどそれ以上を恐れる気持ち。
2人の関係はあれで正解だったのか。
浩介に会う時いつもポニーテールにしていた真愛に気付いてあげて…
10年。あの時ああしていれば。
観た後に自分の後悔も重ねてみる。
そんな後悔も含めて、もう一度観たい。

「良い悪いって言ってもらえるのはありがたいことで、一番辛いのは観てもらえないこと。」
「自分が主演だから頑張ろうとかは、一切ない。」
「みんなが報われる映画になれば。」
舞台挨拶で語った役者の想いがたくさんの観る人に届きますように。

You Are The Apple of My Eye.

35
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