Aya

ラ・ベア マッチョに恋してのAyaのレビュー・感想・評価

3.7
ごめん贔屓してこの点数です。

ちょっと!
日本で3館しか上映してない (札幌は来年)ってどういうことよ?!

あの!男性ストリプ映画「マジック・マイク」「マジック・マイクXXL」が大好きで、特にXXLの時のコンビニダンス以来、ビッグ・ディッグ・リッチーことジョー・マンガニエロ様に夢中になってしまった私が、見ないわけにはいかない(←?)
なんなら、マジック・マイクショーを見に行くためだけにベガス行きを計画していた9月末・・・いつか行くんだから!!

というか、まずこの映画をジョー・マンガニエロ(PDに名前のあったニック・マンガニエロって兄弟?)がこの男性ストリップの現場をドキュメンタリー映画にしたこと自体がとても意義があることだと思うのです。

普通に考えて、元々その世界にいたビッグスター、チャニング・テイタムがこういう映画作りそうじゃないですか?
そうじゃない。
元々、身体を鍛えるのは好きだけど「マジック・マイク」を通して男性ストリッパーと出会ったエロ様が撮るというのはどういうことか?

目線が観客と同じ、というわけです。
「素晴らしき映画音楽たち」の時にも思ったのですが、あの映画も撮ったのはテレビのPD。
今回も現場を知らないエロ様がその現場に入り、インタビューを通してストリッパーや家族、友人や客の話を聞いたり、ステージの裏側に入り、パフォーマンスを撮影し、編集することは私たち観客が知りたいことと同じところからスタートしてる。
これは観客にとってとても意味のあることだと思います。

しかも2014年作品。
そう。
「マジック・マイク」と「マジック・マイクXXL」の間の作品なんですよ!!
余計XXLの時のエロ様への哀愁が(T_T)

ていうか、「マジック・マイク」って映画のストリップクラブ、誇張でもなんでもねえじゃん!!

ステージの狭さ、女性客へのアプローチやショー、DJやオーナーの役割、そして出張サービスからお札の巻き方まであの映画のまんまの世界が繰り広げられます・・・。アフターパーティーまでマジあの感じだったから(マリファナやってるし!)かなりびっくりした・・・アメリカ恐ろしい・・・。
そして着飾った女性客のスタイルの良さがハンパないと思いました。
さすがソフィア・ベルガラと結婚するために40歳近くまで独身だった男エロ様・・・女性の好みはハイレベルのようですw

ステージ裏の環境はぶっちゃけ本物の方がいいよね。野球選手みたいに自分のロッカーあるし、裏方で動いてくれる人はいるし。
「マジック・マイク」ではダイナー買い取ってストリップクラブにしたものの、バックステージはなんの改装もされず鏡もない状態がまたストリッパーに対するマコ兄のテキトーさを絶妙に表現してたな、ソダーバーグすげえ、と思ったり。

そしてサラッと「いじめもあるし」という現役ストリッパー達。パンツ隠された!とか女の世界も男の世界も恨みつらみ妬み嫉み僻み、そして仲間意識やいじめとか一緒やん、と思った。

インタビューが面白かったよねー!!
志高く、美しい男達。
女とヤリたい、金が欲しい、家族が持ちたい、自信が持ちたい、薦められて、親もやってたからetc...みんな様々な理由でストリップa.k.aセクシーなダンスを観客に提供してる。
どの職業にしてもそうですよね。
同じ仕事してても、その仕事に対するモチベーションや関わり方なんて人それぞれなのは当たり前。
すごく地続き感を感じた。

んだけど、若いからか、結構自惚れというか、もう話せば話すほどお前、言ってることと思ってること正反対だろ?!とツッコミたくなる笑い所も用意していてくれて(シーザーねw)なんか、バカにはしてないけど、こういうう奴いるよね、感良かった。

マスター・ブラスターのように50歳を過ぎても現役で仕事を続けたい人が定期的にボトックスを注射したり(腫れるのにT_T)冷却装置?みたいな医療に頼ってまで頑張るか?!という驚きもありました。
(てか、la bareって保険あるのかな・・・)

そして毎週開催されるオーディション。
7、8人の色んな人が参加してくるのですが、罰ゲームとかw本物のダンサーとか自信満々のぽちゃぽちゃ野郎とか。
それを見ていたla bareのダンサーは色々笑いながら意見してたけど、ぶっちゃけ脅威ですよね。
そんな頻度で新人を入れられたら・・・自身のスキルを高め、お客さんを獲得するしかない・・・恐ろしく厳しい世界でした。

個人的に私は年下好きなので、若い可愛い子ちゃん、チャニング激推しですが、ぶっちゃけみんな素敵なので目の前で踊ってくれたらメロメロだと思いますw
ベガスに次いでダラスへも行かなくてはならなくなりました・・・。

ダラスという土地柄かJD?ディビット?どっちか忘れたけど、おパンツの柄がネオナチですごく微妙な気分になったよ・・・。

しかし、あのー、ドキュメンタリーとしてめっちゃ面白いんだけど、アンジェロ(クラクラするほどいい男)の件とかいきなりすぎて、どういうテンションで見ていいのか戸惑った。
もうちょっとうまいこと前半やステージに映る彼などの盛り込み方で存在を示唆することはできなかったのだろうか?

ステージの模様を見せるカメラワークがぼやんとしていたり、見難かったりは逆に現場感があってそそられるので好みでしたね。

編集手腕、結構ダメだと思いました。
まあエロ様初監督作品ですから!
Aya

Aya