メジャーリーグでちょっと曲がったり落ちたりする球が全盛の中で久しぶりに綺麗なストレートを見るような、どこまでもド直球に仕上げたスポ根もの。夢を追ってアメリカへ渡った後の失意やその後の...などほぼすべてが予想がつくものではあるのだが、今さら感をものともせずどこまでも恥じらいなくまっすぐに描く事で感情がダイレクトに伝わって来て、わかっちゃいるけどホロリとさせられてしまった。彼が主役だったら全然違う話になりそうだった所で絶妙に脇に回っているロック様、そしてこういうコミカルな役もしっかり手の内に入れているフローレンス・ピューともにいい味。