すい

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版のすいのレビュー・感想・評価

4.6
しんどかった。

9月30日事件で共産主義者の烙印を押され虐殺された知識人や農民や華僑たち。殺人を担ったプレマンと呼ばれる民兵たちは英雄気取りで罪悪感など微塵も持たない。

当時虐殺に関わった者達がいまだに権力を握っているインドネシア。被害者の声を集めていた監督は当局からの圧力をかけられ、加害者が当時の再現を映画にするという名目のもと撮影を続けた。

冒頭、針金で人を絞め殺した現場でご機嫌でダンスしてたアンワル。映画の撮影が進むにつれて自身の過去の行為と向き合うことになり、罪の意識が芽生え始める。
国営放送のインタビューで、聞き手が「アメリカ映画の殺し方を参考にするなんてすごいですね😊」ってはしゃぎながら言ってたの怖すぎる。
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