えす

予兆 散歩する侵略者 劇場版のえすのレビュー・感想・評価

3.8
Vシネ時代を想起させるこの陰惨な空気感は紛れもなく高橋洋との脚本で、本編より遥かに楽しんだ。冒頭から空間を分断するカーテンが揺れまくる高揚。フレームに収まりきらないその佇まいから『地獄の警備員』における松重豊の様な、ただならぬ異物感を画面に付与する東出昌大。あのストレートネックとなで肩も相まった不気味さは彼にしか体現し得ない。右手の呪いから解放させる夏帆の銃撃(左手)は素晴らしいのだが、重量物の落下は唐突にやるべきでは。
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