爆裂BOX

U.M.A 2010の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

U.M.A 2010(2009年製作の映画)
3.0
パリの大学で教鞭をとるアメリカ人学者のジャックは、取り壊し目前の教会の地下墓地を調査中に謎の怪物を目撃。その夜以来パリの街では謎の殺人事件が続発し…というストーリー。
「スカイライン/侵略」やドラマ「24」や「ヘイヴン」に出ているエリック・バルフォー主演のモンスターホラーです。この人もメジャーなドラマに出ながらこういうTVMのモンスター物に出たりもする割と仕事選ばない人なのかな?
パリの取り壊し目前の教会の地下墓地に封印されていたガーゴイルを作業員が解き放ったことからパリの街で人が殺され、同僚で恋人?だったキャロルを殺されたアメリカ人学者ジャックが警察に殺人犯の疑いかけられながらオカルトニュース扱うリポーターの二コルらと共にガーゴイルを止めようとするストーリーですが、タイトルに「U.M.A」とついてますけど登場するのは魔物ガーゴイルです。原題がそもそも「RISE OF GARGOYLES」ですしね。
登場するガーゴイルは一体だけで、ジャケの様にビルに大穴開ける様なデカさはなくせいぜい2メートルくらいの大きさですね。製作がRHI社なのでCGのクオリティはTVMとしては中々の物です。滑空しながら首跳ねたりしますが、思ったより暴れてくれないのは残念。ゴアも最初の首チョンパくらいかな。やられた後の死体は割とグロいですが。
全体としてはテンポよく進んでダレるような場面もないんですが、一方で盛り上がるような場面もなく淡々と無難に進んでいくんでずーっとテンションが一定のままなのはちょっと辛いですね。ヒロインと思ったキャロルがアッサリ最初の方で首チョンパされるのはちょっと驚いたけど、そのほかで予想を裏切るような展開もなく…主人公が警察に疑われる展開も、疑いかけてた警部がガーゴイルに襲われてそれで終わりになるのはちょっと勿体ないな。
終盤の教会地下墓地内でのガーゴイルとの戦いも特に盛り上がる事もなく、ガーゴイルへの対抗策も唐突に出てきて本当にそれが通じるの?っと説得力がなかったですし(効きますけど)もうちょっと弱点が分る説明過程欲しかったな。
ガーゴイルの卵を持ち出したものも襲われたり、地下墓地に大量のガーゴイルの卵があったりしますが、アッサリ主人公に叩き潰されるのは勿体なかったな。どうせならワラワラ幼生体出て来てそれと戦う展開盛り込んだらよかったのに。
最後も神父が爆弾用意してる時点で爆発オチだろうなと思ったらその通りでしたね。ハッピーエンドになった所でジャン!と終らす感じは嫌いじゃないけど。
まあ、普通には見れるけど無難な凡作という感じの作品ですね。オススメはしないけど暇潰し程度に見るには向いてる作品かな。