GEOレンタルで視聴
市川崑監督
原作は大好きで15年くらい前に読みました。
さすがに原作にあった夫婦間での日記の盗み読みは、出てこなかったか。
若かりし頃の仲代達矢って、ワシの好きな俳優の岸田…
谷崎耽美文学の映画化。泥酔させて自由の効かない妻の肢体を愛でる夫、この辺りのエロティシズムは川端康成『眠れる美女』にも通ずる所だが、それを娘の婚約者に見せて楽しむ夫、それを承知で夫の要望に応える妻、…
>>続きを読む谷崎潤一郎の問題作を、市川崑監督が映画化。京都の高名な美術鑑定士・剣持は、老化と精力減退で、美しい妻・郁子を満足させられないと悩んでいた。郁子は貞淑で従順だが、内心では夫に嫌悪感を抱いていた。剣持は…
>>続きを読む古物鑑定士の剣持は老境を迎え、体の衰えが隠せなくなってきた。そこで、美しい妻、郁子に娘の結婚相手の木村を近づける。自らの回春のため嫉妬心を利用しようというのだ。最初のうちは目論見通りにことが進み、…
>>続きを読む其処此処が暗い日本家屋の中で繰り広げられる心理サスペンス劇であり、シニカルなコメディである。妻も娘も若き掛かり付け医にぞっこん。性と嫉妬の妄執で生に縋りつき老いを遠避けんと目論んだ老人だったが、結局…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
75点
妻に嫉妬したい夫
母に嫉妬する娘
人妻を気になってしまった男
京マチ子演じる郁子は、その美貌とうちに秘めた嫌らしさからいろんな人を惑わしていく。
さすがは谷崎潤一郎だなと感じた。
1…
谷崎映画の最高傑作としては、この『鍵』となるのだろう。
原作に負けない市川=和田夏十のアダプテーションは見事。映画なりな展開とエンディングが待ち受けていて、面白い。また市川特有の編集のカット捌きは、…
1982年4月9日、東京駅近くの八重洲スター座の「市川崑特集」で鑑賞。(2本立て)
京マチ子がエロかった場面が印象的だった映画。
谷崎文学が理解できない小生には、「よく分からん世界もあるもんだな…
結局貞操の鍵はかけてゐたのか、気になるおはなし。
覗き合ひと探り合ひ、憶測と妄想。想像力は嫉妬を、嫉妬は性慾を掻き立てる。
下品と上品との垣根を越えた、陰翳の妙、漂ふ妖美。市川崑、矢張り美しい。…