氷雨水葵

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

4.2
2023年リライト44本目

エビフライ食べたい🍤

◆あらすじ
小さい頃から、他の人には見えない妖を目に映すことができた夏目貴志(CV:神谷浩史)。

人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目はある日、祖母レイコの同級生・津村容莉枝(CV:島本須美)と息子・椋雄と出会う―――。

◆感想
原作にはない完全新作のオリジナルエピソードで描かれる本作。夏の暑さが本格化してきたので観たくなった次第。テレビシリーズの監督・大森貴弘氏が総監督を務め、アニメーション制作は朱夏。繊細さや儚さが伝わってくる描写がとにかく良い。実写的な温かみのある演出は、夏目友人帳シリーズならではですね。劇場版になっても、それは変わらない。

夏目とニャンコ先生が主人公なのはもちろんですが、そこに容莉枝さんと椋雄さんの物語が加わり、さらにテレビシリーズおなじみのキャラクターたち(妖怪たちも含め)も登場し、ファンには嬉しい仕上がりに。オリジナルストーリーでありながら、どこかほっこりするのはやっぱり友人帳の世界観だからかな(恍惚)
本作の見どころは、容莉枝さんと椋雄さんの関係、3つに分裂した激カワなニャンコ先生、奔走する夏目の姿です。椋雄さんがとにかく儚くて今にも消えてしまいそう…。その理由はぜひ本編を観てください。夏目が田沼くんと協力して、椋雄さんや先生のために奔走する姿も良い。妖怪たちとの絆もあるから夏目を応援したくなるし、胸がきゅーんとして切なくなりますね。
そして何より、分裂した1号、2号、3号がめっちゃ可愛いぃぃ!!!なんだあの丸いボディ💛頭に葉っぱ生えてて超絶キュートなんだが🍃にゃんにゃん言うてるの可愛いすぎっ!あれを井上和彦さんが演じてると思うとドキッとしますね。斑のときとのギャップありすぎ。てか、面妖な木になってた実がもう完全にニャンコ先生で笑ってしまったww

個人的に好きなシーンは1号と2号が

1号「あと」
2号「ちょっと」
1号「なのだが」

って言うところ。なにあのニャンコタワー!言葉を区切りながらしゃべってるニャンコ先生クッソ可愛いんだが!!!

夏目友人帳シリーズはずっと切ないから涙が止まらない…。椋雄さんの真の姿が美しすぎてもう、ね…。人間と妖、シリーズで受け継がれてきた絆の物語を長尺で観られるのは嬉しいですね。「うつせみに結ぶ」のタイトル通り、すごく儚い内容でした。

七辻屋のまんじゅう美味しそう。
氷雨水葵

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