Moomin

恋とボルバキアのMoominのレビュー・感想・評価

恋とボルバキア(2017年製作の映画)
4.6
色々な形の性と色々な形の愛
個人的にはLGBTQテーマの作品に関してはそれぞれ自由な形でその人達自身が決めることで、それが社会の構造によって阻まれているとかの社会問題に漬け込むなら分かるが、あまりテーマとしては好まない傾向にある 但し、葛藤や悩みは幅を利かせて面白いストーリーになることは多々ある
「恋とボルバキア」は何組かのセクシャルマイノリティと言われている性や発達障害の方達の、恋やそうなった時の原因、又それに起因して生じた出来事などを撮る
監督の小野さやかがカメラを持ち、プライベートな領域に入っていく それからの演出の仕方というか、板付きではなくあくまで彼等の日常の中から言葉を引き出す感じが、多面的な彼等を見ることができると同時に画に飽きない作りになっている
人物の物語の構成が難解に見えたが、比較的分かりやすく構成されていたと思う
人物登場の際にそれぞれ違った音楽を乗せることにより印象付けていたのかと推測 又、オフのインタビューに合わせて人物紹介となりうるショットや実景を組み合わせることで映像的表現の意識の高さが参考になった、気がする 例えばタクシー内の対象者を撮るに当たって鏡越し、より、助手席から、窓から道路、フロントガラスからの景色 など持てる余りの画角を試していて面白かった…カメラの勉強

∴雑談
 終盤にポツンと入れられていた妻子持ちのおじいちゃんのシーンが好きだった ちょっと若者とはまた違う世界観を持っていて、それがかっこよくて素直に感動した
 人物により良く変化があるから面白いのかな、言葉選び分からないけど
 承認欲求が気になった
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