LalaーMukuーMerry

マスカレード・ホテルのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)
3.8
人を疑うのが仕事の刑事と、お客様を信じて奉仕するホテル・ウーマン。連続殺人事件の次の犯行場所が都内某ホテルとわかって、捜査本部が大規模潜入捜査をすることになった。ホテルのフロントスタッフ(長澤まさみ)に、横柄な敏腕刑事(木村拓哉)が接客教育を受けることになるのだが、考え方の違いで何かとぶつかる二人。
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話の入りは良くできてると思う。間違いなく犯人捜しのミステリーよりも、木村拓哉と長澤まさみの二人の掛け合いを楽しむ作品ですね。
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仮面をかぶった人間たちが集まるホテルという空間で、怪しい人間達のエピソードが積み重なっていくのだけれど、誰が犯人なのかさっぱりわからない・・・
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なぜこのホテルが次の犯行現場とわかったのか? 真犯人にたどり着くまでの推理や、トリック破りは、煙に巻かれたようで、分かったような分からないような無理やり感は否めない。真犯人とその動機がわかってしまうと、マジか?! あんたはそんな理由で、この遠大な殺人計画を実行したのか! と呆れます。
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でもよいのです、そこじゃないのです。水と油のようだった主人公の二人の関係が、捜査が進むうちにいい感じに変化していく様子が、面白おかしくて、時にしんみりと、なんだか良いのです。そういうエンタメ作品です(嫌いじゃあ~りません)