ラストの衝撃に打ちのめされる。この物語が実話だったことに改めて思いが及ぶ。迫力の映像で描かれる生々しい山火事の恐ろしさ。とても丁寧に描かれる隊員達の日常の姿。その対比がとても良い。死と隣り合わせの仕事を選んだ彼らが陽気にバカ騒ぎする姿が何だか切ない。
隊員達を単なるヒーローとして描いていないところが良かった。過酷な仕事ゆえの悩みや葛藤。家族との軋轢。マイナス部分がきちんと描かれているので共感が深まる。普段から無駄に高いテンションでバカ騒ぎするのも消火活動中に冗談言い合うのも死を意識していることの裏返しに思えてしまった。
