日本では目にすることの無い規模の山火事。
炎による犠牲を食い止めるために闘う男達の実話を元に作られた作品。
過酷な状況で活動するための鍛え抜かれた肉体に、体育会系のノリ。
愛すべき野郎どもが火災というモンスターと闘い続ける物語です。
建物火災の消火とは大きく違う消火活動。
大量の水で火を消すのではなく、あくまで被害を食い止めるための作業は、その炎による規模の違いをありありと見せつけられました。
一度、火災の恐怖を知れば美しい自然の樹々も燃料材にしか見えなくなる…なるほど、もう燃料材にしか見えません！
そして、衝撃のラスト…
ほんと、この作品から何を感じ取って、何を学べばいいのだろうという軽い迷子になりました。
しかし、感動とか教訓などではなく、こうして日々、災害と闘っている人間がいるということを知ってほしいというメッセージなのだろうと胸に刻みたいと思います。
連日の猛暑、大雨、竜巻と昨今では日本であまり観測されなかった「異常気象」という言葉をニュースで耳にするのが珍しくなくなってきました。
ありえないとされてきた、こうした火災も国内で起きるかもと思うとゾッとしてしまいますね。
彼らの様な人達の生命の危険が少しでも無くなる日が来ることを祈ります。
