アベラヒデノブ0阿部羅秀伸

犯罪都市のアベラヒデノブ0阿部羅秀伸のレビュー・感想・評価

犯罪都市(2017年製作の映画)
3.8
朝鮮グループ・ボスの非動さ。
だが、追い詰められるにつれて、ジョーカーとまではいかないが、朝鮮ボスの動物臭さ、人間臭さも垣間見える。
生まれる時代と場所を間違えてしまったゆえ、暴力以外の生き方ができない。
似た人を知っている気がする。
感情の抑え込み方を、知らない。きっと彼自身も、苦しんでいる。
だけども、他人を傷つけて命を奪わなくてはならないような人のリハビリに、国も人々も付き合ってはいられない。
圧倒的な強さを誇るマ・ドンソクがとにかく格好いい。
マーベルコミック的な、息抜き笑いと緊張感のマリアージュは好きだが、今作にとって必須だったかどうかは、判断しかねる。
この手の作品は、もっと徹底的な猛毒の連打があったほうが個人的には好き。残酷すぎて笑ってしまう、アウトレイジ的な怒涛さが欲しかった。
でも好きでした。