ダイアー教授

犯罪都市のダイアー教授のレビュー・感想・評価

犯罪都市(2017年製作の映画)
3.7
チョ、マブリー!

凶悪犯罪専門部隊、ソウル警察“強力班”の活躍を描いた「犯罪都市」シリーズの第1作。
主人公はマ刑事。マ・ドンソクが演じる。
アテレコはまだ小山力也さんではないがいい。

めちゃくちゃオモシロい映画です。
2つにまとめてレビューします。

1.セガール的
90年代のセガール映画な要素を感じた。
主人公は刑事で、むちゃくちゃ強く戦闘が始まれば圧勝。
正義感に溢れるが、凄腕で上層部からは一目置かれているが、制圧の仕方がやりすぎで睨まれてもいる。
悪党は苛烈な暴力に「警察がこんなことしていいのかよ!」「あんたそれでも警官か!」とボヤく。
しかし、人情味があふれて悪事の目こぼしも忘れない。清濁併せ吞む男。

90年代のスティーブン・セガールの作品を彷彿とさせる。

2.朝鮮族
中国の延辺州には朝鮮族が暮らしていて韓国本土に強い影響を与えているらしい…
密入国、売春、賭博、人身売買、犬肉のブローカー等、犯罪面での影響だ。
ナ・ホンジン監督の『哀しき獣/黄海』ではキム・ユンソクが演じた反社のあんちゃんはコレにあたる。

本作では棟梁のチャン・チェンとその子分が2人が登場する。
凶暴なケダモノだ。
棟梁役のユン・ゲサン、韓流映画の悪役商会でも所属してんのかと思いきや…
アイドルグループのちょーイケメンだった。
韓国のアイドルってすごい!こんな、ケダモノを演じられるとは!

役者気取りの某少年アイドル事務所のタレントには真似できないな…と思った。