このレビューはネタバレを含みます
マ・ドンソクの魅力満載の韓国ノワール。ストーリーはベタやな、と思ったらなんと実話ベース…。
以下はネタバレ…
「強烈な悪徳刑事が、対立する組織を掌握してパワーバランスを保つことで平和を維持している」というのはギャング映画やヤクザ映画ではよくある設定やで。そこへ新興勢力が入ってきてバランスが崩れて三つ巴の争いになる…。今作では「朝鮮族」という中国ギャング。ややこしいなぁ。
何と言っても、マ・ドンソクが素晴らしい。ふてぶてしくて強面なのになんか憎めない。走るのは苦手やけど、張り手一発で巨漢のボディーガードも失神KO！かっこええわ。
対立する朝鮮族のチャンは、最初はシバターに見えたけど、次第に凶悪な姿が恐ろしくなってきたわ。手斧がメイン武器なのがエゲツナイな。何するかわからへん不気味さが良かった。
新人刑事がチャンを追い詰めた時、死亡フラグかと思ってたから無事で良かった〜。チャンス大城みたいな組長も、あの防刃チョッキ着てたんやね。続編で活躍するんかな？
ラストのトイレでのタイマンが秀逸！マ・ドンソクが「肉を切らせて骨を断つ」ような戦法で、ダメージ受けながらも追い詰めていくのがとてもリアル〜。カメラワークも上から撮ったり低い目線にしたり縦横無尽で興奮したわ〜！
ラストカットはマ・ドンソクの満面の笑み…クセ強いすごい個性やな…。日本には同じような俳優はいない気がする。面白かった。
