和彦の介護という仕事に対する現実への憤りや矛盾、そして理想が渦巻く。
しかしながら和彦から理想というものを感じられなかった。
それよりも、何でこんなことをしなくてはいけないんだろう、何でこんなことをしてあげては駄目なんだろう。
そんな心の声が痛い程に響いた。
仕事に向いていなかっただけでは片付けられない気がする。
ただ、1つ感じたのはあの環境にいた和彦が取った行動がおかしいのかと言われたらそんなことは無いということ。
人間なんだから当然の感情。
それを我慢我慢で耐えたらああなるに決まってる。
実際は発する言葉1つ間違えても虐待だの何だのと騒がれて大ごとになってしまうのが現実とのこと。
上司からの圧力や言うことを聞かない利用者、ストレスがたまる環境は必至。
だからと言って大暴れして良いという訳では当然無いけれど、国としての労働環境やら待遇の見直しが本作を通じて何か少しでもきっかけとなれば良いなと思う。
半田周平が堺雅人に激似で驚き！
