真世紀

水霊 ミズチの真世紀のレビュー・感想・評価

水霊 ミズチ(2006年製作の映画)
2.2
井川遥はじめ、ちょっとした役に三輪ひとみ嬢が出てきたり、キャストはそこそこ揃えているが、肝心の話がグタグタ。

人を目を突いて自殺させる呪いに飲み水が汚染というならば発生する事例が少なすぎるし、社会もパニックになる。主人公が新聞記者ならいくらでもそちらへ話が転がる。また、これが諸星大二郎のマンガならば必ず元凶となった場所を描いてみせるが、能書き、講義の説明セリフばかりでそれもなし。一番つまらない方向に進んで着地する。

恐怖描写も失笑。同僚記者が後ろから肩にぽんと手を置いたのに「ヒィ」と怯えるくだりはいまどき馬鹿馬鹿しすぎだし、劇中、ある女の子の自殺シーンもありえない。あれで首の骨が折れるならプロレスの試合もこわくて見れないよ。山崎真実の人間ポンプが見られるのがご愛敬。

Jホラーブームを追いかけて撮ってはみたものの、やっちゃったよ感がかなり漂う一作。
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