KIYOKO

バンパイアハンターDのKIYOKOのレビュー・感想・評価

バンパイアハンターD(2000年製作の映画)
4.0
獣兵衛忍風帖をみて川尻監督を知り、こちらも鑑賞。

またもや川尻さんの世界観に魅了された。
この浪速節的なロマンが今のエンタメに少ないので逆に新鮮。

キマってる作画やライティングで相変わらず画面がカッコいい。

吸血鬼のリンクと人間の名家の少女シャーロットの駆け落ちが、本人たちはそれで良いのに、シャーロットの親など何も知らない人たちからみたらしょっぴきならない出来事になって、シャーロットの親がリンクを狩る為のバンパイアハンター'D'を雇うことに。

獣兵衛の方はエログロなんでも見せるというある種の猥雑さが見ていて楽しかったが、こちはら逆に品があり、良い意味で一線を超えないところがオシャレ。

印象的だったのがリンクがシャーロットを噛もうとしてもグッと堪えて、吸血鬼と人間じゃなくて、同等の愛する者としていようとするあたりとかたまらない。リンクが他の吸血鬼とは違う気品のある存在としての演出が素晴らしい。

そんな自分たちの愛を貫く2人をみて、レイラ、もしかしたらDの心すら動かしてしまったのかもしれない。
レイラが2人を乗せたロケットが遠い惑星に飛んでいくのを見て「行けー!」と叫ぶシーンなんか少しダサいけど好き。

めちゃくちゃしゃべるDの左手(cv永井一郎)やら、Dの体力回復方法がまさかの土を掘って体を休めるだったり、本筋とは違うものの可愛らしくて好きだった。
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