はせ川

坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : asyncのはせ川のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

教授晩年のライブ演奏。acyncのコンセプトは「非同期」と「架空のタルコフスキーサウンドトラック」と理解していたが、アルバムの抽象的な楽曲では音のほとんどをPAアウトに任せて、その上に教授がノイズを被せるという手法で、他のやり方はなかったのかな?と少し疑問に思った(特にアルバムでの白眉のひとつである「ZURE」では教授がピアノの弦を擦って終わってしまったのにはひっくり返りそうになった)。
ただシンセの音作りと和声の響きは本当に心地よい。永遠に聴ける。ノイズも、ガラスを擦るノイズを出した時、これだ!という音が鳴らされた瞬間はまさにタルコフスキー映画の美しいシーンが突如差し込まれるのに似ていた。中盤もやはりタルコフスキー映画の如く心地良い眠気に誘われる。
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