松坂桃李っていつも狼狽して目を泳がせたり俯いて震えたりしてる気がする、『新聞記者』や『孤狼の血』の時も。いい男だけどナイーブな役が多い、なんか村上春樹小説の映画化が次あったとしたらこの人に主演やってほしいというか。主人公と男娼経営者の母娘の関係性が一番のドラマなんだろうけど、そこよりも主人公の前に現れる性癖豊かな（笑）客や同業者たちが面白かった。特にこれが映画では遺作となった江波杏子さんのシーンは本当に凄くてちょっと感動した。基本真面目に作ってる映画なんだろうけど何シーンか爆笑してしまった、馬鹿にしてるのでは決してなく、こんなものが見れたことが嬉しくて。
