Morohashi

娼年のMorohashiのレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.0
松坂桃李がここまでの演技をしてくれたことに感動。でもなぜだろう、エロスをほとんど感じないのは…

どんな仕事にだってその意義はあるもの。それは交通機関だろうが、学校の先生だろうが、商社だろうが、銀行だろうが、証券会社だろうが。そして風俗業もまた然り。
こういう仕事や、仕事に従事している人を卑しいと見る人もいるけれど、実際それで満たされる人もいるわけで。
ここに精神論みたいなのが入ってきて、こんなのは仕事じゃないとか言い始めるとおかしなことになる。食欲を満たすためにレストランがあるならば、性欲を満たすために風俗業がある。それだけの話。


主人公は退屈な生活の中に、男娼として自分の生きがいを見出すようになっていく。
エディプスコンプレックスみたいな話もあったりするけど、映画全体の評価として大きな問題なのは、エピソードがそんなに起伏に富んでいないのでやや単調に見えてしまうところでしょうか。
Morohashi

Morohashi