Ryu

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~のRyuのレビュー・感想・評価

3.7
劇場版クレヨンしんちゃん第26作目。
監督は3回目の登板となる高橋渉。

今回のテーマはなんとカンフー!クレヨンしんちゃんでバトルはどうやろ〜って思ってたけど、なるほど“ぷにぷに拳”か〜。ガチガチに固くなった心を柔らかくしようっていうのは現代人には刺さりますね。
カンフーなので“アクション大盛り 友情濃いめ”のキャッチコピーのとおりバトルシーンは多めで、メインもカスカベ防衛隊となっています。今回はマサオくんがキーパーソンとなっていて、いつもに増してイキリまくっています(笑)。でもそれだけじゃなくて、あのマサオくんがかっこいい!皆に置いていかれる劣等感とかがけっこうリアルでした。いつもは笑って終わってましたが、今回はちゃんとスポットが当てられていたのがよかったです。復活への持っていき方はもうちょい掘り下げて欲しいという思いもありますが。
カスカベ防衛隊がメインなのでしょうがないですが、今回は野原夫婦があまりにも扱いが可哀想でした。終盤のしんちゃんにどこまでも着いていくって感じはよかったのですが、他はちょっと説教じみた事を言ったりしてる印象が強めです。
そして今回のヒロインのランちゃんの終盤の展開はまさかでしたね。この展開もそこでのバトル描写もクレしんにしてはガチっぽいなぁと思いました。最後のシーンは「んなアホな(笑)」という感じでクレしんらしくよかったです。
そして今回のゲスト声優。師匠役に「オトナ帝国」以来の出演となる関根勤。けっこう上手くて全然気づかなかったです。芸人枠にはANZEN漫才。みやぞんだけかと思ったらあらぽんもちゃんと出てました(笑)。そして四人体制になったももクロがゲスト声優・主題歌・劇中歌を担当。そして声優で言えば今作は初代野原しんのすけ役である矢島晶子の最後の映画クレしんとなりました。
マサオくんが「プロジェクトA」のテーマを歌ってたり、ぷにぷに拳の説明の時に背景にブルース・リー、ジャッキー・チェンなどのカンフースターが登場したりオマージュもあったのは嬉しいポイントです。
舞台が春日部のため、春日部の仲間たちも総出演!これも嬉しいポイントです。
大きな笑いや感動はなかったように思えますが、キャッチコピーどおりのアクションと友情が光った作品だと思いました。

今回の個人的ひろしの名言
「確かに 人の世ってのは汚くて理不尽で臭えもんだ。でもそれが人間なんだ、しっかり嗅いでみな!」
Ryu

Ryu