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ジェーン・グドールの軌跡のはとのネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・グドールの軌跡(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

チンパンジー研究の第一人者で啓蒙家のJane Goodallの足跡を辿るドキュメンタリー。

若い女性であり、経済的な理由から大学には行けずそれ故に学位も持たなかった彼女が、その知的好奇心と忍耐力からチンパンジーと人間の境目の定義を揺るがす成し遂げる様には胸がすく思いがした。

彼女が行ってきた研究や野生動物に対する関わり方への賛否、人間がその他種族に与える行為やその結果への批判などなど、考える事は多いが、私はこのドキュメンタリーを見て、改めて彼女の生き方に感銘を受けた。

その理由は、彼女が生涯を通じて自らがやりたい事、愛している事に心血を注ぎ、現在もそれを続けているからである。
幼い頃から自然と動物と冒険を愛し、周囲に流される事なく努力を続け、遂にアフリカで動物達と共に暮らすという夢を叶えたのだ。
もちろん彼女が言うように、そこには運もあっただろう。だがたとえ運があったとしても、そこに努力が無ければ彼女の夢は決して叶わなかったはずだ。

彼女の、自分が愛するものの為には努力を惜しまないところを、私は尊敬する。
私も、自分のやりたい事の為に己の努力を惜しまない人間になりたい。
ともすると利己的にも思えるが、彼女はやりたい事を極め、夢を叶えた結果、数多くの側面で社会に貢献している。

自分のためにしてきた事が、巡り巡って人の為になるような人生を送りたいなと強く思う。
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