白波

サイドマン:スターを輝かせた男たちの白波のレビュー・感想・評価

4.0
プライム・ビデオ鑑賞
巨匠ブルースマン、マディウォーターズとハウリンウルフ。
そのサイドマン3人のドキュメンタリー作品。
これはロック・ブルース好きにはたまらない映画でした。
本来光の当たらないパイントップ・ウィリースミス・ヒューバート3人の音楽人生を綴っているのですが、すごい厚みがありました。
まずインタビューの面子がものすごい。
フロントマンを外している(これは本作「サイドマン」という趣旨からでしょう)のですが錚々たるビッグバンドばかり。
それがこれでもかと出てくるので驚かさられます。
また個人的にストーンズの「リトルレッドルースター」の件はアツかった。
ヒューバートから語られるウルフの言葉も良かったですね。
今は亡き彼らの言葉はどれも興味深く面白い、本作が最後となってしまったインタビューもあり、そう言った側面でも価値のあるフィルムでしょう。
また、彼らの苦労は計り知れないのですが、その顔は“辛いことも含めみんな良い思い出だ”とばかりの満面の笑顔ばかり。
本当、心から楽しんでいるようなんですよ。
そして巡り巡って、パイントップとウィリー・ビッグアイズのグラミー受賞。
パイントップに至っては最高齢受賞者ですよ。
きっと、サイドマンからやっと日の目を見た瞬間でしょうね。さぞ嬉しかった事でしょう。
それは本人は勿論のこと、彼らの周りやファン全ての喜びですね。
そしてヒューバードの優しさですよ。
エンドロール後のピアノも最高だった。
ロックとブルースを愛する者には、素晴らしいドキュメンタリーでした。
白波

白波