ryosuke

サイドマン:スターを輝かせた男たちのryosukeのレビュー・感想・評価

4.0
最近アマプラでルーツミュージック系のドキュメンタリー映画が充実しているので、また気になったやつを鑑賞。永遠のモータウン然り、裏方的なミュージシャンをフューチャーした映画はやはりテンションが上がる。

ジミ・ヘンドリックスがハウリン・ウルフを敬愛していたことは知っていたが、そのサウンドを支えていたのがヒューバート・サムリンだったのか。ギターキッズなら誰しも間接的に彼からの影響を受けているはずなのに、本人もそれに気づいていないというのが面白い。ブルース・ブラザーズのジョン・リー・フッカーが演奏するシーンは凄い好きだったが、そのバックにいる人たちのことは全然知らなかった。女が寄ってくるのはハウリン・ウルフやマディ・ウォーターズばかり、いつの時代もそうだろうけど、普段は目立たない人間だからこそ奏でられる音楽があると信じたい。

ジョニー・ウィンターがマディ・ウォーターズの復権に一役買ったみたいな話もなかなか興味深かった。ブルース自体が下火になってから長らく経ち、それでも支持しつづける人たちというのは一定数いる訳で、一時代のスターもそういう層の一助があって再び脚光を浴びるというのは、ブルースでは割と繰り返されている感じ。その点、ホワイト・ストライプス、ブラック・キーズ、その他ジョン・メイヤーやらその手のギターヒーローが隆盛した2000年代は今思えばいい時代だったな。

自分はこうやってルーツミュージック、とりわけブルースへの興味を示しつつも、現行の音楽にもちゃんとついていけてますよーみたいな顔をしながら、好き勝手に音楽を聴いていたい。

スーザン・テデスキはあんなハスキーボイスで歌うのに、地声がめちゃくちゃ可愛いっていう。デレク・トラックスもそのギャップに惚れたと踏んだ(何の話)。
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