NICE

夜の大捜査線のNICEのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
4.0
完璧な映画👍

レイ・チャールズの音楽と合わさるファーストカット&ラストカットがもう完璧。

シドニー・ポワチエ演じる主人公が南部の酷い黒人差別に直面するのだが、主人公には常に折れない自信と余裕があるので苦しい映画にはなっていない。

『アラバマ物語』などの「可哀想な黒人を白人が守ってやる」みたいな目線とはまるで違う、この「カッコ良い黒人のヒーロー像」が当時のハリウッドにおいてもしっかりと評価されたのがある意味驚き。

白人署長(ロッド・スタイガー)と黒人警部(シドニー・ポワチエ)の友情モノにならない所も凄いと思う。リアリティを重視した脚本も素晴らしいし、2人の演技も素晴らしい。

テーマ抜きにしても、ド派手な展開に頼らない地味系刑事ドラマとしても素晴らしいクオリティ。
スパイク・リーが褒めちぎる映画なだけある!
NICE

NICE