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夜の大捜査線の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

旅先の、人種差別の激しい 1960年代の南部の田舎町で、殺人事件捜査を任された黒人刑事の奮闘。ミステリとしても社会派ドラマとしても中庸な感は否めないが、これら複数テーマがほどよくブレンドされ、時の流れとともに、ある時代のあるエリアの社会記録としての価値も付加され、映画史に刻みこまれた良作。ミステリとしては、容疑者が三転したあげく端役が真犯人で、現在では 1周して「意外」ですらあるが、基本的には反則レヴェルだろう。人種差別の描き方も、その後の良くも悪くもショックヴァリュー満載の作品群に慣れた目には、大人しめに見える。テンポの遅さも難点。一方で、人物配置など画面の構図が入念、そして主演俳優たちの演技がよく、足元のしっかりした安定感がある。警察署長と刑事が、反発し合いながら捜査を進める中、信頼関係を築き、友情と言ってよい感情を持つに至るのは、バディ映画の先駆。クインシージョーンズの劇伴、レイチャールズが歌うモータウン風の主題歌も時代とテーマに合い、いい感じ
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