あき

ホース・ソルジャーのあきのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
2.5
戦争映画は単なるアクション映画と割り切って観るようにしている。実話ベースだと言われても。
別に平和主義者を標榜するつもりはないけど、戦争はどれだけ自分たちの正義を前面に押し出そうが、そんな正義は手前勝手な理屈であって結局人殺しでしかない。
そして、この世の中で平気で人を殺すのはシリアルキラーと政治的指導者のこの2通りしかない。
今もあるひとりの愚か者の政治的指導者のせいで1年以上人が殺され続けている。
この映画のベースにあるものも、結局は“自由の国“を標榜しながら自分たちの価値観を押し付け他国の文化や価値観という“多様性を尊重した自由“を全く顧みない横暴に対する反発であり、今もまさにお隣の指導者が日本の南の独立国の存在を認めず、併合するのに“武力行使も厭わない“とまでのさばってることとなんら変わりはない。
政治的指導者の愚かな主義信条がもたらす殺戮劇。
“仲間は誰ひとり欠かすことなく生きて国に返す“って、そのためにどれだけ相手を殺してるんだよって話。
結局殺された側の残された家族は恨みを生涯持ち続け、その恨みを指導者は束ねて再び復讐の殺戮を実行する、その繰り返し。
そして結局殺し殺されるのは、政治家ではないという皮肉。
銅像建てて綺麗事で誤魔化すな、と腹立たしい。
そして、その銅像のおかげで、アフガンの人たちは自分たちの家族は“アメリカに殺された“ということを永遠に忘れる機会を失い、記憶に刻み、恨みを募らせる。
そうやって、今もどこかでどこかの国の指導者のせいで人が毎日殺されていくのだ。
あき

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