山奥の廃墟で自主映画の撮影隊がゾンビ映画の撮影を始める。
本物を追求する監督の情熱は凄まじく、なかなかOKを出さず、撮影は過酷を極める。
そんな状況下、現場に本物のゾンビが出没。
襲われたスタッフがゾンビ化する中、監督はひたすらカメラを回し続ける。
「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。
伊集院光さんが自身のラジオ番組で激奨していた作品。
「何一つ事前情報なしで観に行って欲しい。ポスターとかHPの情報も必要ない。ジャンルも知る必要がない。」
とのことだったので、ほとんど何にも情報を入れずに見に行った。
ホラーでいうとスケアキャンペーンとグレイヴ・エンカウンターズの要素を、三谷幸喜のような構成でまさかのコメディに仕上げた。
素晴らしい。
控えめに言ってホラーコメディとして<傑作>と言っていいのでは。
CGなどの技術の凄さ=映画の凄さのようにとらえられ、綺麗に整っていることが当たり前というか、評価されるための前提になりがちなこの時代に、舞台を見ているような長時間ワンカットの撮影に挑み、出演している俳優たちは軒並み無名。
映画作りの熱意を見ているのは楽しいなと、モノづくりの大変さ面白さ感動を詰めている作品で、一生懸命走る主人公たちを応援してしまう映画でした。
物語のなかの物語的なメタ構造だけでなく、そこにそもそも狙ってたハプニングと、狙わずしてたぶんおこった(であろう)ハプニングがない交ぜで、それも全部ひっくるめて一作品として成立してる。
お金はなくてもアイデアと情熱だけでも映画はここまで行けるんだ、ということを鼻高々に見せびらかした作品に、ただ脱帽。
劇場で観れて良かった。
内容としては、ゾンビ映画を撮影に廃墟に行った撮影隊がゾンビに襲われる話…なのですが、ネタバレ厳禁なので、詳しくは書けません。
かなりトリッキーな作りなので、何を言ってもネタバレになりそうだから、興味のある人は情報を何も入れずに観て欲しい。
すこしでもネタバレすると面白さが損なわれるから何も言えませんけど、感想はこんなかんじです↓
…(-_-) → ┓(´Д`)г → (-′д`-)? → (゚Д゚)! → !!!!(゚Д゚)!!!! → !!!!(゚∀゚ )!!!! → (゜∇、°)ノノ"☆パチパチパチ!!!