Hotさんぴん茶

カメラを止めるな!のHotさんぴん茶のネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり面白かった。

ほぼ予備知識なし(予告編も見ず)で見に行って、大正解!そのおかげで意外性が大きく、より楽しめた。
特に劇中劇のアロハシャツ監督、最初本当にヤバイ奴だと思っていた。そのため後半のいい人感にはビックリ!
(とはいえ、よくよく考えたら劇中劇でも本音を撒き散らしていたようだ。だから本当はあながち別人でもない?笑)

群像劇なんだけど、よくまとまっていてわかりやすい。
登場人物たちは普通にいそうで親しみが持てる。でも、どこか癖(こだわり?)のあるキャラばかり。この癖のある人達どうし、化学反応(?)を起こしていくのが面白かった。
その度に劇場は笑いに包まれ、とても楽しい時間を過ごせた。
また、パズルが組み合わさるようにラストに進んで行く感じ。これが爽快だった!

酔っ払いがゾンビに適役すぎたのには、笑った。それに確かに言われてみれば、どちらも似たようなもんだよな
と、時間差で妙に腑に落ちた笑
酔っ払い=ゾンビ。思いついた人はすごいな。
またこの酔っ払い、酔いが覚めた後再びゾンビの構えをするシーンがある。しかしこれ、どうも指先に異様な力が入っているように見える。これを見るとどう考えても、酔っ払ってた時の方がゾンビっぽい!これがまた笑えた。
また改めて、これらはどちらも演技なんだ、と思い至り。演技力に驚かされた

他の登場人物たちもそうだけど見ていると全体的に、彼らの「演技」と「素」の区別がつきにくくなってきたような。まるで自分が映画の中に入り込んだような、そんな感覚になれた映画な気がする。

最後はほのぼのとした雰囲気で画面が引いて行く。キャストたちのやりきった感があふれていた。
爽やかな後味の映画だった。