いやぁ〜〜いろんな意味で面白かった…..斬新。。。
少なくともこんな映画は今までに見たことがなかった。
簡単に言うと映画を作っている所を映画にした作品。
最初の30分はずっっっとワンカットで撮影してて、内容よりもそこが一番スゲェな〜と思ってた。
だって一度でもミスったらやり直しだから….
しかし最初の30分、ワンカットとはいえ、さすがにクオリティーが低すぎて時間が進むたびに「これ大丈夫…?」と不安になった。
・役者の目線がちょくちょく不自然
・内容が軽薄で意味のない会話
・噛み合ってない会話
・多数ある謎の間
・意味不明なカメラワーク
・異常に長い絶叫アップシーン
・登場人物が散漫
・役割の必要性が全くない登場人物
などなど突っ込みどころが死ぬほどあった。
30分過ぎたあたりで「なんだこれ…」と絶望していた。
最初のスタッフロールのあたりで館内がザワザワし始めて、帰ろうとする人もいた(経過時間見ろよ…)
しかし
この残りの1時間が超怒涛の展開。
すべての手抜き演出に、「答えが用意されている」。
とんでもない量の答えわせを超スピードで。
現場のハチャメチャ感とカット割りもリンクしていてめちゃくちゃハラハラした。
どこをどう答え合わせしたのかは書ききれない量なので割愛するけど、
すべて納得できた。
最初の30分は手抜きとはいえ雰囲気や色調には凄くホラー感があった。
いや手抜き感が逆に恐怖を助長させてたのかも。
度々あるチープな演出も何かの伏線だと勘ぐり、本当の恐怖を知ることを楽しみにしていた。
しかし後半で不気味な内容から一転、コメディーになる。
普通の映画って、要所要所に謎を散りばめて最後に答え合わせのドンデン返しという、物語の中で始まって物語の中で完結するんだけど、
この映画のすごいところは「物語の中から逸脱して現実世界で伏線回収する」ところ。
ちなみに物語自体の謎は一切解決していないのも斬新だった。着眼点がすごい。本当に。
まとめると「制作過程の裏話」を題材にした映画。
よくDVDの特典でもあるよね、「このシーンは撮影中に大雨が降ってきて仕方なく〜」みたいな制作秘話。
SWでも実はルークがバイクで事故ったせいで、ワンパ(雪男)に襲われるシーンを追加した、とか。
本当に複雑で緻密な脚本を作ったんだなーと。
めちゃくちゃ面白かったです。